【この記事で分かること】
スティックペイのメリット・デメリット
スティックペイの利用に向いている人の特徴
スティックペイの登録や入金方法
これらの内容を詳しく解説します。
海外FXは口座を使った入出金に対し、高い手数料が設定されています。やり取りに時間もかかることから、「もっと利用しやすい方法はないかな?」と思う方も多いでしょう。日本でも一部の海外FX業者が対応しているため、「Bitwalletとどちらを使うべきか?」と比較されることが多いサービスです。
そこで今回は、海外FXでよく使われる「スティックペイ」の仕組みやデメリットを挙げつつ、有効利用できる方の特徴も解説していきます。
この記事を読めば、スティックペイの仕組みを理解できます!
海外FXでよく聞く「スティックペイ」とは?
スティックペイとは、2017年にサービスを開始したオンライン国際決済サービスです。
従来の海外送金とは異なり、クレジットカードや仮想通貨を使った入出金のスピードは早いという特徴があります。
スティックペイを使用した入出金のスピードについては、以下を参考にしてください。
入出金手段 | 入金スピード | 出金スピード |
国内銀行送金 | 半日 | 1〜2営業日 |
海外銀行送金 | 3営業日 | 4〜7営業日 |
クレジットカード | 約5分 | 2~3営業日(スティックペイカード) |
仮想通貨 | 約30分 | 1営業日 |
スティックペイカードとは、独自に発行されているデビットカードを指します。スティックペイの口座に入金した資金は、このカードを使って世界中のATMから引き出し可能です。
さらに、Mastercard加盟店では実際の買い物も可能。導入されてまだ数年のサービスですが、世界中で利用者が増え続けています。
グローバルな機能を備えているスティックペイ。たくさんのメリットも存在します。詳しい内容を次項で見ていきましょう。
スティックペイのメリット6つ
1. 海外へリアルタイム送金が可能
STICPAY最大の魅力は「送金スピード」です。従来の銀行送金では、海外口座に資金を移す際に2〜5営業日かかることも少なくありません。しかしSTICPAYを使えば、ほぼリアルタイムで送金が完了します。特に海外FXやオンラインカジノを利用している方にとっては、入金や出金のスピードが取引のチャンスを左右するため、この即時性は大きなメリットといえるでしょう。
2. 多通貨・仮想通貨の両替に対応
STICPAYは日本円だけでなく、米ドル・ユーロ・英ポンド・豪ドル・香港ドルなど数十種類の法定通貨に対応しています。さらに、口座内で仮想通貨(ビットコイン・イーサリアム・ライトコインなど)に両替することも可能です。たとえば、日本円で入金してドル口座のFX業者に送金したり、仮想通貨に変えて保有したりと、資金の使い道を柔軟に選べます。為替差益や暗号資産の活用を考えている方にとっても魅力的です。
3. 内部振替機能で即時資金移動
STICPAYのアカウント間では「内部振替」が可能です。これは、同じSTICPAYユーザー間で資金を瞬時に移動できる仕組みで、手数料も比較的安価に設定されています。例えば、自分が保有している米ドル残高をユーロに変えて別の口座に送金したり、家族や取引先へ直接STICPAY残高を移したりすることが簡単にできます。ビジネス利用においても決済や資金管理の効率化につながります。
4. ATM出金や国内口座への出金が可能
STICPAYの残高は、ただオンライン上で使えるだけではありません。専用の「STICPAYプリペイドカード」を発行すれば、世界中のMastercard対応ATMから現金を引き出すことができます。さらに、日本国内の銀行口座へ出金することもできるため、海外ウォレットでありながら“日常的に使える”という安心感があります。コンビニATMから気軽に利用できるのも、国内ユーザーにとって大きなメリットです。
5. クレジットカードや仮想通貨での入金に対応
従来のオンラインウォレットでは、銀行振込しか対応していないケースもありますが、STICPAYではクレジットカード(VISA/MasterCard)や仮想通貨での入金にも対応しています。特にクレジットカード入金は、手元に現金がなくてもすぐに資金をチャージできる利便性があり、急ぎの取引にも対応可能です。さらに、ビットコインやイーサリアムで直接入金すれば、仮想通貨をそのまま活用することもできます。
6. 日本語対応・日本円表示で使いやすい
STICPAYは海外発のサービスですが、日本語に完全対応している点も安心材料のひとつです。公式サイトやサポートが日本語で利用できるため、英語が苦手な方でも問題なく操作できます。また、残高や入出金の画面で日本円表示に切り替えることも可能なので、為替の変動を意識せず直感的に管理できる点も高評価。初めてオンラインウォレットを利用する方でもストレスなく導入できます。
7. 英国FCAライセンスによる高い信頼性
資金を預ける以上、サービスの安全性は重要です。STICPAYはイギリスの金融行動監視機構(FCA)のライセンスを取得しており、国際的にも信頼される決済業者として認められています。さらに「Best Digital Wallet」などの受賞歴もあり、ユーザーから高い評価を得ています。金融規制当局のライセンスを持つことで、万一のトラブル時にも一定の保護が期待でき、安心して利用できるのは大きなメリットです。
スティックペイのデメリット
スティックペイのデメリットとして挙げられるものは、手数料・利用可能なクレジットカードの少なさ・日本の金融庁に未登録である3つです。
これからスティックペイの利用を検討している方は、ぜひ以下をご覧ください。
【スティックペイはデメリットが多いと言われる理由】
・入出金手数料が高い
・対応しているクレジットカードが少ない
入出金手数料が高い
スティックペイは汎用性が高い反面、入出金の手数料が高く設定されています。
具体的な手数料は以下を参考にしてください。
入出金手段 | 入金手数料 | 出金手数料 |
国内銀行送金 | 4%+500円 | 1.5%+800円 |
海外銀行送金 | 1% | 5%+銀行手数料 |
クレジットカード(VISA/MASTER) | 3.85% | 1.3%(スティックペイカード) |
仮想通貨 | 1% | 1% |
口座維持手数料:残高がある場合は無料
スティックペイの入出金で、最も手数料が安く済む方法は仮想通貨となっています。
普段から海外FX以外に仮想通貨取引も行っている方であれば、スティックペイを用いた入出金はむしろメリットになるでしょう。
反対に、国内銀行送金・海外銀行送金・クレジットカードによる入出金は総じて手数料が高いため、一度にまとまった金額を取引しないと負担が大きくなります。
対応しているクレジットカードが少ない
スティックペイに対応しているクレジットカードは、VISAとMastercardの2種類です。
上記以外のクレジットカードを使用している場合、新しく発行する手間がかかってしまいます。今後JCBなどの参入が望まれます。
スティックペイの安全性と金融庁
スティックペイは、2025年8月現在でも日本の金融庁に登録されていません。そのため、日本の金融法規に基づいた監督下ではなく、自己責任での利用が必要です。
ただし、電子マネー発行のライセンスはFCA(Financial Conduct Authority:金融行動監視機構)で取得済みです。このFCAは、日本の金融庁と同程度の厳しい審査基準があるとされています。
このことから、信用性の高い企業であると言えますが、どうしても日本での認可について気になる方は利用を控えるのが良いでしょう。
スティックペイの利用に向いている人の特徴
デメリットについてお伝えしましたが、スティックペイの利用がむしろメリットとなる方もいます。
以下で紹介する特徴に1つでも当てはまる方は、スティックペイの利用をオススメします。
【スティックペイの利用に向いている人の特徴】
・日本の銀行口座へ手早く出金したい人
・海外銀行を多く利用している人
・複数の海外FX業者の入出金をまとめたい人
・法定通貨・仮想通貨の両替をしたい人
・デビットカードで利用したい人
日本の銀行口座へ手早く出金したい人
海外FX口座から日本の銀行口座へ出金する際、スティックペイを使うと半日以内で着金できます。
本来の銀行送金では、どうしても2〜3日以上の日数がかかりましたが、スティックペイの利用により解決できるようになりました。
また、スティックペイは「ネッテラー」からも資金移動が可能です。ネッテラーとは、イギリスの「Paysafe(ペイセーフ)グループ」が1999年から運営しているオンライン支払いサービスです。
過去に海外FXの入出金手段として使われたネッテラーですが、現在では利用停止となっています。場合によっては、ネッテラーの口座に資金が残ったままの方もいるでしょう。
そんな時は、スティックペイを使ってネッテラーからの入金が可能です。
海外銀行を多く利用している人
スティックペイを用いた海外銀行からの入出金は、さまざまなオンライン決済サービスの中でも優遇されています。(入金1%・出金5%)
反面、国内銀行からの入出金手数料は割高なので注意が必要です。
複数の海外FX業者の入出金をまとめたい人
複数の海外FX業者と取引している方は、提携業者であれば入出金をスティックペイで一括管理できます。
ただし、海外FX業者の入出金方法は、数年単位で唐突に変更される場合があります。突然スティックペイが使えなくなる可能性もあると覚えておきましょう。
法定通貨・仮想通貨の両替をしたい人
2020年2月より、スティックペイで法定通貨と仮想通貨の両替が可能となりました。両替パターンは「法定通貨⇄法定通貨」「仮想通貨⇄法定通貨」「仮想通貨⇄仮想通貨」の3つです。
仮想通貨を得るためにわざわざ取引所を経由する必要がなく、すべてスティックペイの口座内で手続きが完了します。
手数料は都度レートによって異なるので、以下リンク先にてチェックをお願いします。
デビットカードで利用したい人
スティックペイでは、「スティックペイカード」と呼ばれるデビットカードを発行できます。
スティックペイカード発行のメリットは、世界中のATMに対応しているため、現地の通貨でいつでも引き出し可能な点です。
また、Mastercard加盟店ではスティックペイカードによる支払いも可能です。主に海外を拠点にしている方であれば、発行のメリットは大きいでしょう。
ただし発行の際は40ドルの手数料・最低チャージ金額500HKD・口座内最低残高110ドル以上が必要な点に注意してください。
スティックペイの登録方法
スティックペイの口座開設は、以下の手順で進行します。
1.スティックペイ公式サイトにアクセス
2.「会員登録」をクリック
3.個人情報をアルファベットで入力パスワードを設定し「次へ」をクリック
4.SMS認証コードを発行し、スマホに表示されたコードを入力
5.「コード認証」をクリック
6.表示された内容を確認し「送信」をクリック
7.「おめでとうございます!」と表示されたら完了
口座開設が正常に終了した後は、マイページから本人確認書類を提出しましょう。
無事に本人確認が終わり次第、最初の手続きは完了となります。
スティックペイカードの申込方法
スティックペイカードの発行申請は、以下の手順で進行します。
1.公式サイトから口座にログイン
2.スティックペイカード→項目内の申請をクリック
3.「スティックペイ発行申請」を選択
4.個人情報を入力
5.必要書類(本人確認書類・住所証明・パスポート)をアップロードする
6.アップロード後、「次へ」をクリック利用規約を確認し、電子署名を行う
7.署名が完了したら「送信」をクリック「完了」と表示されたら申し込み終了
スティックペイカードは、発行申請後2週間〜3週間かかります。受け取りは家族でも問題ありません。
スティックペイの入出金方法
ここからは、スティックペイの入出金方法を解説します。
手続き自体はどれも難しくないものの、注意点もいくつかあるため、以下を参考に入出金を行いましょう。
入金方法
スティックペイへの入金方法は以下の4つになります。
銀行振込
クレジットカード・デビットカード
仮想通貨
NETELLER・Skrill(代替支払手段)Union Pay
まず口座開設の時に入力したメールアドレス・パスワード・生年月日を入力し、ログイン画面に移動します。
次に、画面左側にある「入金」を選択し、上記4つのうちから好きな入金方法を選択してください。
スティックペイに入金する際は、以下の点にも注意しましょう。
スティックペイへの入金は手数料が高い
クレジットカードの場合はカード画像を送信し承諾を受けなければならない
NETELLERやSkrillの場合は、それぞれの公式サイトから操作する必要がある
出金方法
スティックペイで出金するまでの手順は、ほぼ入金と同じです。ただし、出金に用いる方法は入金のものと異なっております。
国内銀行送金
海外銀行送金
NETELLER・Skrill(代替支払手段)
クレジットカードやUnion Payでは出金できない点に注意しましょう。
ちなみに、画面左側の「出金」を選択すると「国内銀行送金」と「銀行送金」と書かれていますが、後者は「海外銀行送金」です。
また国内銀行送金と海外銀行送金は、あらかじめ口座を登録しておく必要があります。
スティックペイと他のウォレットサービスとの比較
スティックペイと海外FXでよく使用されるBitwallet、Peskaを比較しました。BitwalletやPeskaと比較すると、Sticpayはやや割高なケースが多く、「低コストで入出金したい」ユーザーには不向きです。
ウォレット名 | Peska(ぺスカ) | bitwallet(ビットウォレット) | Sticpay(スティックペイ) |
入金方法 | 銀行振込 | 銀行振込 クレジットカード/デビットカード | 銀行振込 クレジットカード/デビットカード 仮想通貨 |
入金手数料 | 無料 | 無料 | 国内銀行送金=4% 海外銀行送金&仮想通貨=1% クレジットカード/デビットカード=3.85% |
ユーザー同士の送金手数料 | 0.5% | 100円 | 個人からマーチャント=2.5%+$0.3 個人から個人=1% |
出金手数料 | 0.2%(日本円) | 1000円 | 国内銀行出金(800円+2.5%) |
両替手数料 | 無料 | 無料 | 1% |
スティックペイのアプリ
スティックペイでは、アンドロイドとiPhone用のアプリが提供されているため、モバイルからでも非常に便利に使用できます。
おすすめの海外FX業者
ここからは、当サイトがおすすめする海外FX業者「IronFX」を紹介します。
IronFXは2010年にキプロスで創設された海外FX業者です。レバレッジが最大2000倍、業界最狭水準のスプレッド、新規口座開設ボーナスがない代わりに、入金ボーナスが充実した海外FX業者となっています。
入出金方法は6種類あり、スティックペイこそ利用できないものの、「Bitwallet」や「Peska」などの低コストで利用可能なウォレットサービスが利用できます。
入出金手数料は、いずれも無料です。
まとめ
【今回のまとめ】
スティックペイは手数料が高い
・利用可能なクレジットカードが少ない
・日本の金融庁に未登録のデメリットがある海外を拠点とする方や仮想通貨取引を行う方はスティックペイのメリットを享受できる
・スティックペイの入出金は、手段によっては手間がかかるので注意
今回は、海外FXでよく使われる「スティックペイ」の仕組みやデメリットを挙げつつ、有効利用できる方の特徴も解説しました。
使う人を選ぶスティックペイですが、利用が向いている方の特徴に当てはまれば、FXだけでなく日常生活でも大いに役立つでしょう。
スティックペイを有効活用し、日々の取引をスムーズにこなしましょう!
