米ドルは引き続き強含み

市場の慎重さとFRBへのタカ派的な期待が引き続きドル高を助長し、金価格が圧力にさらされているように見える一方で、米ドルは昨日も上昇した。本日の市場は、米国の第1四半期GDP速報値の発表に注目すると予想され、速報値が予想通り大幅に減速した場合、米国経済の成長率鈍化を意味する米ドル安が予想され、米国株式市場にも波及するだろう。一方、昨日の米国株式市場は、主要株価指数がプラスで終わったため、自信を取り戻す傾向にある。

市場を揺るがす決算発表が行われ、メタ（旧フェイスブック）は加入者が増えたようだと話題になったが、本日は2022年第1四半期の決算発表を控えたアップル（#AAPL）やアマゾン（#AMZN）など注目の企業が目白押しだ。ユーロは昨日、米ドルに対して6日連続で下落しており、ロシアがポーランドとブルガリアに対して、要求通りにルーブルでの支払いに応じなかったとしてガスの供給を停止したことが、さらにファンダメンタルズを圧迫する傾向がある。 ECBが夏に利上げを実施するというシナリオがユーロ投資家の間で広く語られ、ユーロ圏の経済見通しが依然として不透明な中、上昇材料となっているようだ。

これは、ドイツのインフレ圧力が依然として高いことを確認すると同時に、それがピークに達したことを示唆しているだろう。また、本日はリクスバンクの金利決定が発表され、スウェーデン・クローナ投資家はその動向を注視することになる。このようなシナリオはスウェーデン・クローナOISによってサポートされており、市場は現在、92.21%でこのシナリオを織り込んでいる。明日にも利上げを実施するだろうにもかかわらず、政策担当者は6月の利上げに道筋をつけ、リクスバンクは今後数ヶ月間、広くクローネを支持する要因であり続けると予想している。日銀の金利決定

一方、第1四半期のGDPも明日発表され、マイナスに落ち込むと予想され、実際にそうであれば、銀行はより慎重になるだろう。金利が保たれたまま、慎重でハト派的なトーンを維持する場合、スウェーデン・クローナは下落するだろう。また、銀行が先手を打って、おそらく25bpの利上げを決定した場合、スウェーデン・クローナは大きく上昇するかもしれない。

EUR/USD 4時間チャート