昨日、米ドルは多くの通貨に対して上昇し、特に日本円に対して上昇した。しかし、上昇を一旦止めたように見えるため、強気派は一息ついたようだ。 第1四半期の米国GDPがマイナスに転じ、米国経済が下落するのではないかという懸念が強まったため、市場は驚きを隠せなかったようだ。 同時に、投資家はFRBの金融引き締めに対するタカ派的な期待を維持しているようで、それが維持されれば、米ドルは自信を取り戻すかもしれない。ただし、米ドルはすでに他の通貨に対して数年来の高値にあることに注意しなければならない。
米国株式市場は、ナスダック、S&P500、ダウ平均が昨日上昇し、市場の注目は決算発表に集まったが、アップルが昨日、より大きな供給問題を予測したことに注目したい。 今日は、シェブロン(#CVX)、エクソンモービル(#XOM)、コルゲートパルモリーブが決算発表を行う。 また、ユーロ圏から影響力の大きい金融関連の発表があるため、ユーロが注目される。
フランスとユーロ圏の消費者物価指数速報値は、前者が据え置き、後者が上昇し、ユーロ圏の他の国々のインフレ圧力が依然として存在し、やや上昇していることを示唆すると予想される。 インフレ率の上昇や高止まりは、ECBへの金融引き締め圧力となり、ユーロの上昇材料となるだろう。 しかし、ユーロ投資家の関心は、ドイツ、フランス、ユーロ圏全体の第1四半期GDPの速報値に集まっている。
では減速が予想されており、フランス経済の減速を意味することからユーロが弱含むだろう。 一方、ユーロ圏は全体として経済成長率を上昇させることができたようで、少なくとも第1四半期のGDP速報値はそれを示しており、実現すればユーロにとってプラスとなることが予想される。 ファンダメンタルズでは、ウクライナ戦争が引き続きユーロの重石となっていること、金融面ではECBが夏の利上げを示唆していることがユーロにとってプラスであることに留意する必要がある。
EUR/USD 4時間チャート

Support: 1.0485 (S1), 1.0360 (S2), 1.0250 (S3)
Resistance: 1.0525 (R1), 1.0635 (R2), 1.0725 (R3)
USD/JPY 4時間チャート

Support: 129.35 (S1), 128.70 (S2), 127.70 (S3)
Resistance: 131.00 (R1), 132.00 (R2), 133.00 (R3)



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