昨日、FRBは大方の予想通り、20年ぶりとなる50bp(2倍)の利上げを実施し、市場を震撼させた。 FRBは声明文の中で、雇用が堅調に推移し、失業率が低下していることから、健全な雇用市場であることを強調するとともに、需要と供給の不均衡を反映してインフレ圧力は高いとして、自信をのぞかせた。
また、ウクライナ戦争に起因する苦難がインフレにさらなる上昇圧力を加えるだろうこと、中国でコロナウイルス関連のロックダウンが発生し「サプライチェーンの混乱が悪化するだろう」ことも指摘した。 パウエルFRB議長は記者会見で、今後の利上げを示唆しながらも、75bpの利上げを積極的に検討していないと述べ、投資家を失望させ、米ドルの下落を呼び込む傾向があった。
一方、金価格は米ドル安に支えられ、米国株式市規失業保険申請件数から始まる米国雇用統計に注目が集まり、明日には4月の米国雇用統計と米国非農業部門雇用者数の発表が予定されている。
BoEは本日利上げを実施
本日、BoEは25bpの利上げを行うとの見方が強く、ポンド OISの特徴は、市場がそのようなシナリオを完全に織り込んでいることを示唆している。 しかし、今後さらに利上げが実施されることも織り込み済みであることから、市場の期待はさらにタカ派的であると考えられる。
したがって、BOEがポンドに大きな買いを入れるには、単純な25bp以上の利上げを実施する必要があり、そうでなければポンド投資家は失望してポンドを売るかもしれない。 政策担当者が利上げを全面的に支持し、英国経済のインフレ圧力を抑制するために自信に満ちたタカ派的なトーンを表明して、25bpの利上げを実施した場合、市場のタカ派的な期待を間接的に裏付け、さらなる利上げが行われることを示唆するので、ポンド高になる可能性があり、それ以下の場合はポンド安になるだろう。
本日のその他の注目点
本日の欧州時間では、ドイツの3月鉱工業生産、スイスとトルコの4月消費者物価指数、BOEの金利決定、ノルウェーのノルウェー銀行とチェコのCNBの金利決定が発表される。一方、原油投資家はOPECの閣僚級会合に注目するだろう。米国では、米国時間中に発表される週間新規失業保険申請件数に注目したい。明日のアジア時間では、日本から東京の4月のインフレ対策が発表される。
AUD/USD 4時間チャート

Support: 0.7165 (S1), 0.7050 (S2), 0.6970 (S3)
Resistance: 0.7285 (R1), 0.7390 (R2), 0.7490 (R3)
GBP/USD 4時間チャート

Support: 1.2425 (S1), 1.2330 (S2), 1.2250 (S3)
Resistance: 1.2615 (R1), 1.2765 (R2), 1.2865 (R3)




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