昨日から今日のアジア時間にかけて、米ドルは多くの通貨に対して下降する傾向があり、全体的に市場はボラティリティが低く、どちらかというと怠惰な印象がある。 また、米国株式市場は先週回復することができず、市場の慎重さを反映し下落して第2四半期を終えようとしている。 金価格は昨日、月曜日に上昇した分を下落し、ロシアの金輸入禁止は投資家にとって印象が悪く、貴金属の供給が逼迫するという見通しも心配されたようだ。
本日は、6月の米国消費者信頼感指数の発表が予定されており、平均的な米国消費者の悲観的な見方を示唆する数値の低下が予想されるため、先週に続き米ドルに悪影響を及ぼすだろう。 明日のアジア時間でスピーチするウィリアムズニューヨーク連銀総裁が、いつものようにFRBのタカ派的な姿勢を示すと予想される。
ラガルドのスピーチを控え、ユーロが上昇
昨日、ユーロは米ドル、英ポンド、日本円に対して上昇し、強さを示したが、今日のアジア時間で下落したことに注意しなければならない。 ユーロ圏のインフレ圧力が加速する可能性を、ユーロ投資家が織り込み始めているだろう。 この結果は、ユーロ圏で2番目に大きな経済大国の消費者が楽観的でないことを意味するため、ユーロの下落を引き起こすだろう。
ラガルドECB総裁がフランクフルトで開催されるECBフォーラムでスピーチを行うことが注目される。 同フォーラムでは、シュナーベルECB理事がスピーチし、両政策立案者が7月に25bp、9月に臨時の利上げを実施する意向を改めて表明するだろう。
本日のその他の注目点
明日のアジア時間には、日本の5月小売売上高が発表される予定である。
US 30 Cash 4時間チャート

Support: 31170 (S1), 29850 (S2), 28900 (S3)
Resistance: 32200 (R1), 33100 (R2), 34150 (R3)
EUR/USD 4時間チャート

Support: 1.0480 (S1), 1.0350 (S2), 1.0260 (S3)
Resistance: 1.0625 (R1), 1.0735 (R2), 1.0815 (R3)



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