金曜日に発表された雇用統計で、米国の労働市場の厳しさが示されたことで、米ドルは主要通貨に対して上昇した。 具体的には、7月の雇用者数は52万8000人と予想の2倍に増え、非農業部門雇用者数はパンデミック前の水準に戻った。失業率は3.6%から3.5%にわずかに低下し、平均時給も0.5%の上昇となり、予想を上回った。 結果として、予想を上回る雇用統計はドルを押し上げ、FRBがインフレ抑制に向けてタカ派的な姿勢を維持するとの市場の予想を強めた。したがって、こうした雇用統計はFRBの目には、米国の労働力が逼迫しており、積極的な利上げを継続することが「可能」であるという確信として映るのである。FFFの指数によると、市場はすでに9月の会合で75bpの利上げの可能性を評価し始めている。 また、ボウマンFRB総裁のコメントで注目されるのは、景気の進展に応じて利上げの規模を決めるオープンマインドを維持していること、利上げの規模については情報をもとに判断することが重要であることを示したことである。これは、先週の多くのFRB議長が採用した、将来の計画に対するある種の合意形成を示すシナリオと密接に関連するものである。
WTIの結果は低迷し、今日のアジア時間の商品価格は、米国の原油在庫が増加傾向にあることから、先週大きく下落した後、1バレル90ドル以下にとどまっているようだ。 金相場は、7月の雇用統計が強い結果となり、安全資産である金が引き続き資金を集められるかどうかという疑問が生じた後、ドル高を反映して下落した。両商品の負の相関は今後も続くと思われる。 金曜日の米国株式市場は、7月の米雇用統計を消化しようとする一方で、決算発表がまだ控えているため、まちまちの展開で終了した。
その他の注目材料
水曜日には中国の7月のPPIと消費者物価指数が発表され、米国の同月の消費者物価指数が発表される予定だ。木曜日には毎週恒例の米国新規失業保険申請件数と7月の米国PPI率の発表がある。金曜日には、英国から6月と第2四半期のGDP成長率、ユーロ圏の6月の工業生産高、8月のミシガン大学消費者心理指数速報値が発表される予定だ。
USDIndex 4時間チャート

Support: 105.10 (S1), 104.48 (S2), 103.82 (S3)
Resistance: 106.82 (R1), 107.64 (R2), 108.53 (R3)
USD/CAD 4時間チャート

Support: 1.2785 (S1), 1.2729 (S2), 1.2662 (S3)
Resistance: 1.2999 (R1), 1.3072 (R2), 1.3165 (R3)



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