市場の懸念が落ち着くにつれ、指数へと関心が移っていく

昨日の米ドル相場は、米国の銀行セクターにおける危機の伝染に対する市場の懸念が緩和され、大幅な上昇を阻止したため、他の通貨に対して比較的安定して推移した。投資家の関心は、昨年第4四半期の最終GDPの発表に向けられると予想され、GDPが加速する可能性があれば、ドルの上昇材料となるだろう。しかし、本日の主な発表内容は、ドイツの3月消費者物価指数速報値だ。この速報値が鈍化する可能性があれば、ユーロ圏におけるインフレ圧力の鈍化を予感させ、ECBがタカ派姿勢を緩和できるため、通貨安になるだろう。

全体として、市場のセンチメントが改善したことで、米国株式市場は上昇し、ダウ平均、S&P500、ナスダックの主要3指数すべてが、ハイテクセクターを筆頭に、プラスで取引を終えた。 of March and yesterday the 29しかし、金相場は下げに転じ、全体的には横ばいの動きとなっていることに留意する必要がある。これは、米国の利回りが比較的横ばいで推移していることにも起因しており、米国の利回りが低下すれば、金相場が上昇するだろう。

原油価格は、EIAの原油在庫統計が、ロシアの供給削減が予想より少なかったため、意外な減少を示したにもかかわらず、昨日、下落した。

その他の注目材料

欧州時間では、スイスのKOF指標、ユーロ圏の経済指標、3月の消費者信頼感指数の発表が予定されている。米国時間には、米国の第4四半期GDP確定値の発表に注目し、週間新規失業保険申請件数の発表に注意する。明日のアジア時間では、日本から3月の東京都消費者物価指数、2月の失業率、同月の鉱工業生産増加率（速報値）が発表される予定だ。