今日のアジア時間では、日曜日のOPECが日量116万バレルの追加減産をサプライズ発表したことから、原油価格が急騰する傾向があった。この発表は、事実上の閣僚会議の前日に行われたもので、この会議で、より高いレベルでの市場リバランスを目指す組織の意図が確認されれば、原油価格はさらに上昇することになるかもしれない。 また、この発表により、米国のインフレが加速するのではないかという懸念が高まり、本日の取引開始時に米ドルが全面的に上昇した。また、FRBの政策担当者がよりタカ派的な発言を始めた場合、米ドルへのサポートが強まるかもしれない。
しかし、コアPCE価格指数が前月比、前年比ともに鈍化したにもかかわらず、米ドルが上昇したことは、インフレ圧力の緩和を示すものであり、FRBの積極的なタカ派金融政策の緩和への期待が高まり、金曜日に米国株式市場が上昇するきっかけとなったことに留意すべきだ。しかし、OPECの最新動向を考えると、市場のセンチメントがリスクオンであり続けるかどうかは疑問が残る。逆に、米国株の買いポジションを再開する前に、霧が晴れることを期待して、投資家がより慎重になるだろう。
大西洋の向こう側では、3月のユーロ圏の消費者物価指数が弱含みで推移し、ユーロ圏全体のインフレ圧力が緩和していることが浮き彫りになった。 ポンドは、第4四半期の最終GDPが加速したことを受けて、上昇する傾向にある。 最後に、明日のアジア時間で行われるRBAの金利決定に注目し、RBAは据え置く見込みであることをお伝えする。また、ロウ総裁が発表した声明文の中で、利上げを一時停止する可能性を示唆した場合、豪ドルが下落するだろう。
その他の注目材料
欧州時間には、スイスとトルコの3月の消費者物価指数、トルコ、フランス、ドイツ、ユーロ圏、英国の3月の製造業PMIが発表される。米国時間には、カナダの3月の製造業景況指数、米国のS&P最終製造業PMI指数、米国の3月のISM製造業PMI指数が発表される。最後に、アジア時間では、日本の3月のマネタリーベースに注目する。
今週の指数発表:
火曜日は、2月のカナダ貿易収支の発表に注目する。水曜日はドイツの2月の鉱工業受注、ユーロ圏の総合PMI、英国のサービス業PMI、米国のISM非製造業PMI、ニュージーランドのニュージーランド準備銀行の金利決定が発表される。木曜日は、オーストラリアの貿易収支とドイツの2月の鉱工業生産、そして英国の3月のハリファックス住宅価格、スウェーデンの2月のGDP、米国の3月の初期失業保険申請件数、そして最後にカナダの3月の雇用統計が発表される予定だ。最後に、米国が主役の金曜日は、米国非農業部門雇用者数を含む3月の米国雇用統計に注目する。
EUR/USD 4時間チャート

Support: 1.0695 (S1), 1.0530 (S2), 1.0430 (S3)
Resistance: 1.0855 (R1), 1.1000 (R2), 1.1140 (R3)
AUD/USD 4時間チャート

Support: 0.6630 (S1), 0.6565 (S2), 0.6490 (S3)
Resistance: 0.6700 (R1), 0.6760 (R2), 0.6825 (R3)



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