昨日、セントルイス連銀のブラード総裁は、今後の会合で75bpの利上げを行うだろうと、金融政策の引き締めに傾くような発言をしたが、アトランタ連銀のボスティック総裁は、あと1回の利上げに賛成するような発言をしており、全体として横ばいの動きが続いている。 通貨ペア市場に戻ると、投資家やアナリストがZEWによるとドイツ経済の見通しについて悲観的な見方を強めている一方、現地の状況は改善しているようだとの発表に注目した。ドイツ経済に対する悲観的な見方は、ドイツ経済が特に敏感な大きな問題である、EUが中国から切り離すことができるかどうかについてEU圏内で示された意見の相違とも関連しているだろう。
また、英国の2月雇用統計が発表され、失業率が上昇し、雇用者数が減少するとの予想にもかかわらず、英国の雇用市場は高い新規雇用数を創出することができたことが示されたことに注目している。この発表により、BOEはタカ派的なスタンスを維持し、ポンドを上昇させるだろう。なお、英国のインフレ圧力の持続は、まさにBOEによる追加利上げの必要性を強調している。現在、市場はBOEが次回の会合で25bpの利上げを実施すると予想しており、ポンド OISはそのようなシナリオが実現する確率を72%としているため、ポンドは金融水準で支持され続けるだろう。
最後に、カナダの3月消費者物価指数が鈍化したこと(コア、続報ともにほぼ予想通り)により、BoCが据え置きの姿勢を固め、カナダドル安につながることを指摘しておく。
その他の注目材料
本日の欧州時間では、ユーロ圏の同月最終消費者物価指数の発表に注目し、金融面ではレーンECBチーフエコノミストのスピーチが行われる。米国では、カナダの3月の住宅着工件数と生産者物価の発表に注目し、原油投資家はEIA原油在庫週報に注目する見通しだ。シュナーベルECB理事がスピーチする予定であることに注意したい。明日のアジア時間では、ニュージーランドの第1四半期消費者物価指数レートと日本の3月貿易統計の発表に注目している。グールスビーシカゴ連銀総裁、テンレイロBOE 金融政策委員会委員、ウィリアムズニューヨーク連銀総裁がスピーチを行う予定であることに注意したい。
GBP/USD 4時間チャート

Support: 1.2270 (S1), 1.2115 (S2), 1.1925 (S3)
Resistance: 1.2465 (R1), 1.2660 (R2), 1.2865 (R3)
EUR/USD 4時間チャート

Support: 1.0855 (S1), 1.0695 (S2), 1.0530 (S3)
Resistance: 1.1000 (R1), 1.1140 (R2), 1.1270 (R3)



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