米ドルは昨日、多くの通貨に対して4日連続で上昇し続け、パンデミック以来の高水準に近づいている。 市場のFRBに対するタカ派的な期待や、より広範な市場の不確実性が、昨日の取引でも米ドルを支える傾向があり、一方で金の価格は米ドル高にもかかわらず小休止となった。 米国株式市場は、投資環境の不透明感から世界経済の減速を懸念する投資家の間で、下落が続いている。
本日は、フェイスブック(#FB)、フォード(#F)、グラクソスミスクライン(#GS000)、イーベイ(#EBAY)、ハーレーダビッドソン(#HOG)など、発表予定の決算に投資家の関心が集まるかもしれない。 FX市場に戻ると、ユーロは昨日、米ドルに対して下落を続け、ファンダメンタルズでは、ウクライナ戦争とロシアへの制裁から生じるユーロ圏の経済成長に対するリスクを強調する傾向がある。 最近の動向では、ロシアがポーランドへのガスを削減し、ブルガリアへの供給も停止する可能性があり、彼らの債務がルーブルで決済されない限り、ウクライナへの侵攻を理由に欧州のロシア制裁を突破することになる。
本日は、ユーロ投資家にとって、ドイツとフランスの5月と4月の消費者信頼感指数の発表が注目されるが、ラガルドECB総裁とレーンECB理事のコメントが主な関心事となりそうである。 両議員が夏の利上げの可能性を改めて強調すれば、ユーロが上昇し、金融引き締めに慎重な姿勢を示せば、ユーロ安のスピードがさらに上昇するだろう。 ポンドは対ドルでも2020年7月以来の水準まで下落しており、対ユーロでも下落しているが、対円では下落していない。全体として、ポンド安は英国経済の成長見通しに対する市場の懸念に関連していると思われ、英国政府が2021/22会計年度に予算を20%上回る借金をしたことを考えると、債務不安も存在する。
木曜日のアジア時間では、日銀の金利決定に注目する。日銀が超低金利の金融政策に固執し、日本国債を購入することで低水準のイールドカーブコントロールを守っていることから、日本円はかなり低い水準に留まっていることに留意する必要がある。 日銀は明日、金利を-0.10%に据え置くと予想され、日本円のOISはそのシナリオが実現する確率を86.62%としている。 金利決定の他に、日本銀行は四半期ごとの成長率とインフレ率の見通しを発表する予定であることに留意する必要がある。日本経済のインフレ圧力が上昇しているにもかかわらず、日本銀行は支援的な役割を維持するため、日本銀行がハト派的なトーンを維持した場合、日本円はさらに下落するだろう。
USD/JPY 4時間チャート

Support: 127.70 (S1), 126.75 (S2), 125.75 (S3)
Resistance: 128.70 (R1), 129.85 (R2), 131.00 (R3)
GBP/USD 4時間チャート

Support: 1.2510 (S1), 1.2360 (S2), 1.2250 (S3)
Resistance: 1.2670 (R1), 1.2765 (R2), 1.2865 (R3)



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