昨日、米ドルは、米国経済を取り囲み始めた暗雲からも弱まり、全体的に他の通貨に対して下げ幅を拡大し続けた。 昨日、FRBの政策担当者が、米国経済のインフレ圧力がいくらか緩和されているにもかかわらず、さらなる利上げが必要であるという見解を維持する発言をしたことは、経済活動にさらなる悪影響を及ぼすことに留意する必要がある。 この発言は、2月のJOLTS求人数が1000万人を下回り、2021年5月以来の水準に達したことと合わせて、下げ幅を拡大した米国株式市場を弱める傾向にあった。
金価格は米ドル安を利用し、昨日1オンスあたりの価格が45ドル以上跳ね上がり、今日も繰り返されれば、過去最高値に近い水準になるだろう。 コモディティ市場では、原油価格が比較的高い水準で推移し、下値を切り上げるのを防いでいる。これは、昨日APIが発表した先週の原油価格が予想外に低下し、米国の原油市場が依然として逼迫していることを示唆しているためだ。
為替市場では、ニュージーランドのニュージーランド準備銀行が50bpの利上げを行い、市場に驚きを与えた。この金融引き締めは、かなり自信に満ちた付随声明に示唆されているように、終わってはいないようだ。
その他の注目材料
本日の欧州市場では、ドイツの2月の鉱工業受注の伸び率、ユーロ圏の3月の総合PMIの最終値、英国の同月のサービス業PMIの最終値の発表が予定されている。米国では、米国から3月のADP雇用統計全国雇用者数と同月のISM非製造業PMIが発表され、カナダからは2月の貿易統計が発表される。原油投資家は、EIA原油在庫統計(週次)の発表に関心が高いだろう。ECBチーフエコノミストのレーン氏がスピーチを行う予定であることに注意したい。明日のアジア時間では、オーストラリアの2月の貿易統計と中国の3月のCaixinサービスPMIの発表に注意する必要がある。
EUR/USD 4時間チャート

Support: 1.0855 (S1), 1.0695 (S2), 1.0530 (S3)
Resistance: 1.1000 (R1), 1.1140 (R2), 1.1270 (R3)
USD/CAD 4時間チャート

Support: 1.3465 (S1), 1.3335 (S2), 1.3230 (S3)
Resistance: 1.3560 (R1), 1.3655 (R2), 1.3790 (R3)




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