ユーロ投資家は、本日後半のラガルドECB総裁のスピーチを注視することが予想される。
ECB総裁が最近の発言で、ユーロ圏のインフレ率は2022年にかけて徐々に低下すると述べ、インフレ圧力の一時的な性質だとを繰り返したことが特徴的で、この発言はECBが実際に金融引き締めを行う必要性が低くなる可能性を示唆している可能性がある。
ECB総裁がハト派的な発言を続けた場合、ECBではなくFRBやBOEに傾きかねない金利差見通しが再び強調され、ユーロは下落する可能性がある。
その後、ユーロ圏の1月消費者信頼感指数(速報値)が発表され、ユーロ圏の投資家の間で関心が高まる可能性があるため、注意が必要だ。
ユーロのファンダメンタルズでは、ウクライナ危機が注目される。同地域の緊張が高まる可能性があり、天然ガスの価格が上昇し、同地域の経済回復が遅れる可能性があるため、ユーロの重荷となる可能性がある。
英国の小売売上高が注目される
ポンドは対米ドルで安定的に推移しているが、英国の政治情勢は不安定なままであり、英国政府は「パーティーゲート疑惑」を巡って辞任の圧力にさらされている。
コロナウイルスに伴う規制は来週にも解除される予定だが、この措置は経済の正常化に一歩近づく一方で、パンデミックの拡大を許し、英国経済の回復を遅らせる可能性がある。
金融面では、ベイリーBOE総裁が英国経済でインフレ圧力が長引くことを懸念しているとコメントしており、英国経済の回復にインフレが入り込むことを避けるためにBOEの金融政策の引き締めをさらに強化する方向であることを指摘した。金融関連の発表としては、英国の12月小売売上高成長率の発表に注目したい。
カナダの小売売上高がカナダドルを動かす
カナダドルは、米ドルに対して強まる兆しを見せているが、まだそれほど説得力はない。 カナダは主要な産油国と考えられているため、原油価格がさらに上昇する可能性は、引き続きカナダドルの上昇材料となる可能性があるが、原油価格は昨日2日目に下方修正され、今日のアジア時間ではまだ下落している。 カナダ経済のインフレ圧力は、ヘッドライン、コアともに12月も引き続き強いようで、指標は30年以上の高水準に達し、カナダドルを上昇させる傾向がある。 本日は、12月のカナダ小売売上高の発表を控えており、伸び率が鈍化することが予想されるため、そうであれば、カナダの平均消費者のカナダ経済における消費意欲が低下していることを意味し、カナダドル安につながる可能性がある。
EUR/USD 4時間チャート

Support: 1.1300 (S1), 1.1235 (S2), 1.1180 (S3)
Resistance: 1.1370 (R1), 1.1435 (R2), 1.1510 (R3)
USD/CAD 4時間チャート

Support: 1.2495 (S1), 1.2410 (S2), 1.2330 (S3)
Resistance: 1.2585 (R1), 1.2695 (R2), 1.2785 (R3)



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