金融関連の発表が市場をリードする

アナリストは、米国がデフォルトに陥る可能性があり、米ドルは金曜日に上昇した分を取り戻すべく、昨日、為替相場は下落した。今日、4月の米小売売上高成長率に注目が集まり、この成長率が加速すれば、米国の平均的な消費者が米国経済でより多くの支出をする意思と能力があることを意味するため、米ドルが上昇することが予想される。

しかし、今週は米国経済の需要面だけでなく、4月の鉱工業生産の伸び率も発表される予定であり、減速の可能性があれば投資家は失望するかもしれない。また、FRB政策委員のスピーチも予定されており、彼らがタカ派寄りの発言をするようであれば、ドルは上昇するだろう。カナダドル投資家は、原油価格の動向にも注目しているかもしれない。

豪ドル投資家は、RBAのややハト派的な5月議事録の発表と、中国の鉱工業生産と都市投資に関するやや期待外れの指数を受けて、第1四半期の賃金価格指数の発表に注目している。この指標が加速すれば、オーストラリアの雇用市場が引き続きインフレ圧力をもたらすことを意味し、豪ドルにとって何らかの上昇材料となるだろう。

その他の注目材料

本日の欧州市場では、英国の3月雇用統計、ユーロ圏の第1四半期GDP第2次試算値、ドイツの5月ZEW指標の発表が予定されている。メスタークリーブランド連銀総裁、ボスティックアトランタ連銀総裁、バーFRB理事、ラガルドECB総裁、バーキンリッチモンド連銀総裁、ウィリアムズニューヨーク連銀総裁、グールスビーシカゴ連銀総裁、ローガンダラス連銀総裁の発言に注意。明日のアジア時間では、ボスティックアトランタ連銀総裁のスピーチが予定されていることに注目が集まる。