カナダのインフレ指標に注目

昨日、米ドルは他の通貨に対して少し上昇し、全体的に安定しているように見え、ドルの連敗を止めるようだ。また、今月のニューヨーク地域の経済活動が改善されたことも、市場心理を後押ししただろう。米国株式市場は昨日、さまざまなシグナルを発信し、やや優柔不断な市場を示唆したが、決算シーズンは本格化し、本日はバンクオブアメリカ（#BAC）、ゴールドマンサックス（#GS）、ジョンソン＆ジョンソン（#JNJ）、ロッキードマーチンの発表が注目されるだろう。

為替市場では、中国の第1四半期GDPが予想を上回ったことで、市場参加者は安心感を覚え、中豪の経済関係が緊密であることから、今日のアジア市場では主に豪ドルに助け舟を出す傾向があったことに注目している。。また、RBAの政策担当者が利上げを検討した後、利上げを保留したことを示す議事録が公表されたが、金融情勢を見極めるために利上げを一時停止する可能性も出てきており、豪ドルには一定の上昇材料となる傾向がある

中国の3月の鉱工業生産と小売売上高の伸び率はいずれも市場予想を上回り、中国の成長が戻ってきたことを市場に安心させる傾向があることに留意する必要がある。全体として、中国の指数は市場心理を後押しする可能性があり、実際にそうであれば、株式や商品通貨などのリスク資産を上昇させることになるかもしれない。しかし、台湾をめぐる地政学的な不透明感から、黄海での軍事訓練が予想されることから、投資家が安全への逃避を起こすだろう。

その他の注目材料

本日の欧州市場では、英国の雇用統計、ユーロ圏の4月ZEW期待指数およびドイツの4月ZEW景況感指数の発表が予定されている。米国では、米国の住宅着工件数とカナダの消費者物価指数に注目し、マックレムBoC総裁とボウマンFRB総裁のスピーチを行いる。明日のアジア時間では、日本の4月の短観指数とオーストラリアの3月の総合景気先行指数に注目する。