「MT4のデモ口座を開設する手順を知りたい」
「デモ口座を利用するメリットは? 」
「デモ口座とリアル口座には違いがあるの?」
MT4を提供しているFX業者では、デモ口座を用意しているので、無料でトレードの練習ができます。
さらに、デモ口座で取引をして負けても実資金を失う心配はないため、トレードに慣れたり手法の検証が可能です。
そこでこの記事では、以下の内容について詳しく解説します。
・MT4のデモ口座を開設する手順
・デモ口座を利用すべき理由
・デモ口座を使う際の注意点
記事の後半では、デモ口座に対応しているおすすめの海外FX業者も紹介します。
どの業者のデモ口座を利用しようか迷っている方も、ぜひ参考にしてみてください。
MT4のデモ口座開設手順

MT4のデモ口座を開設する方法は、各FX業者によって口座開設の手順が異なります。
とはいえ、どのFX業者を利用する場合も、大きな違いはありません。
口座タイプ | デモ変動スプレッド Demo STP/ECN Absolute Zero |
口座 通貨 | JPY USD EUR BTC |
レバレッジ | 1倍 2倍 3倍 5倍 10倍 15倍 20倍 25倍 30倍 33倍 50倍 66倍 75倍 100倍 125倍 150倍 175倍 200倍 300倍 400倍 500倍 1000倍 |
入金総額 | 500円 1,000円 2,000円 3,000円 5,000円 10,000円 25,000円 50,000円 10万円 50万円 100万円 500万円 |
そこで、海外FX業者のIronFXを例にデモ口座の開設手順を解説します。
1.FX業者の公式サイトからデモ口座を開設する
2.ログインIDとパスワードが登録したメールアドレスに届く
3.MT4をダウンロードする
順番に手順を画像付きで見ていきましょう。
1.FX業者の公式サイトからデモ口座を開設する
まずは、IronFXの公式サイトからデモ口座の開設ページにアクセスしましょう。

個人情報の入力および口座情報を選択します。名前を入力する際は、ひらがなや漢字ではなくローマ字で入力してください。
そして、口座情報の各項目は以下の選択肢から選びます。
IronFXは、レバレッジや入金総額を多くの種類から選べます。リアル口座で取引する際の条件に近いものを選びましょう。
最後に「コードを入力」したら「次のステップ」をクリックします。
2.ログインIDとパスワードが登録したメールアドレスに届く

登録から数分で、IronFXに登録しているメールアドレスにログインID・パスワード・サーバー名が記載されたメールが届きます。
デモ口座のログイン時に必要になるので、誤って届いたメールを紛失しないようにしましょう。
3.MT4をダウンロードする
そして、メールアドレス内にある「こちら」にあるリンクをクリックすれば、直接MT4のダウンロードが完了します。
ダウンロードが完了したら、MT4を起動して、ユーザーネームとパスワードでログインができるようになります。
【おさらい】MT4のデモ口座について解説

あまりよく知らない方のため、MT4やデモ口座の基礎知識について解説します。MT4やデモ口座について理解を深めましょう。
MT4とは取引用プラットフォームの1つ
MT4とは海外FX業者で一般的な取引プラットフォームです。
MT5やcTraderなどと比べても扱っているFX業者が多いので、一度使い方を覚えれば、すぐに取引を始められます。
また、MT4はシンプルな操作性とカスタマイズ性を兼ね揃えているため、初心者から上級者まで幅広い方に人気の高い取引プラットフォームです。
MT4には以下のような機能があります。
・チャートを複数表示できる
・チャートのレイアウトの色や大きさを自由に変えられる
・インジケーターや描画ツールなどはある程度揃っている
・ネットからインジケーターやEAをダウンロードできる
・成行だけでなく指値や逆指値といった注文にも対応
一方で、国内FX業者のほとんどは独自開発した取引プラットフォームを提供しているため、MT4を取り扱っている業者は一部のみです。
・FXTF
・楽天証券
・OANDA JAPAN
・外為ファイネスト
・FOREX.com
・EZインベストメント証券
・JFX
・サクソバンク証券
・外貨ex byGMO
・フォレックス・エクスチェンジ
そのため、国内FXを利用する場合は、MT4が対応しているのか確認しておく必要があります。
デモ口座とは仮想資金で取引できる口座
デモ口座とは、仮想資金で取引できる口座を指します。一般的にFXの取引を行うためには、証拠金を用意しなければなりません。
例えば、レバレッジ1,000倍のIronFXでドル円を1ロット取引するためには、1万円(1ドル100円の場合)の証拠金が必要です。
しかし、デモ口座なら仮想資金を使って取引ができるので、お金を入金する必要がありません。
さらに、取引で損をしても仮想資金が減るだけです。実資金は一切減らないので、ハイリスク・ハイリターンな取引もしやすいでしょう。
したがって、デモ口座は取引に慣れたい初心者からトレードルールの検証をしたい上級者まで幅広く利用されています。

MT4のデモ口座を開設する際のポイント

デモ口座ならお金を失わないからと適当に口座を開設するのはおすすめできません。以下のポイントを踏まえて口座開設しましょう。
- レバレッジは高いものを選択する
- 資金は現実に近い金額を選ぶ
- 利用を検討している口座を選ぶ
- 口座通貨は円を選択していれば問題ない
- 複数のプラットフォームがある場合はMT4から慣れる
それぞれのポイントを順番に解説します。
1.レバレッジは高いものを選択する
デモ口座では、レバレッジ自体を選択できる業者と口座(レバレッジは決まっている)を選べる業者があります。
基本的には、高いレバレッジを選択しましょう。
なぜなら、ポジション保有に必要な証拠金が少なくなるので、大きいロットでの取引ができるからです。
そのため、ロットを上げるとどのくらい損益も大きくなるのか検証しやすくなります。
一方、仮想資金が少ない状況でレバレッジを低くしすぎると大きなロットでの取引ができないので、十分にトレードの練習ができない可能性があります。
2.資金は現実に近い金額を選ぶ
デモ口座だからと普段持っていないような資金を選択しようとしていませんか?
例えば、FXの取引を数万円から始めようとしているのに、デモ口座の資金を数十万円以上に設定するのはおすすめできません。
なぜなら「デモトレードだから大きいロットで取引しよう」「負けても実資金は失わないから、資金を多めに設定しよう」といった考え方になり、トレード技術が身につかないからです。
デモトレードであっても本気で向き合うために、リアル口座に入金しようとしている金額と同額で取引を行いましょう。
資金が限られている分、無駄な取引や無謀なロットでの取引を減らせます。
3.利用を検討している口座を選ぶ
多くの海外FX業者では、デモ口座を利用する場合も、複数の選択肢から選べます。
口座を選択する際は、必ず自分が利用しようと考えている口座を選ぶべきです。
その理由は、口座毎にスプレッドや最大レバレッジなどが異なるため、間違った口座を選ぶとリアル口座を誤った認識のまま使うことになりかねないからです。
ただし、デモ口座が全てのリアル口座に対応していないFX業者もあります。その場合、なるべく取引したい条件に近いデモ口座を選びましょう。
4.口座通貨は円を選択していれば問題ない
- デモ口座の開設時に口座内の通貨を以下の中から選べる海外FX業者もあります。
- JPY(円)
- USD(ドル)
- EUR(ユーロ)
- AUD(豪ドル)
- GBP(ポンド)
基本的には、入出金時に為替レートの影響を受けないJPY(円)を選べば問題ありません。
特に初心者は別の口座通貨を選ばないようにしましょう。
仮にUSDを選択した場合、口座残高・必要証拠金・損益などが全てUSD表記になるので、正確な資金を把握するためにはUSDを円に換算する手間がかかります。
加えて、JPY(円)以外の口座通貨を選ぶと、入出金時に為替レートの影響を受けます。
例えば、海外FX口座に100ドル入金した時にドル円のレートが1ドル100円なら、1万円を入金しなければなりません。
100ドル×100円(1ドル当たり)=1万円
しかし、為替レートは日々変動しているため、後日100ドルを出金する際も1万円が戻ってくるとは限りません。
そのときの為替レート次第で返還される金額は異なるので注意が必要です。
ドル円の為替レート | 100ドル出金した場合の日本円換算の金額 |
90円 | 9,000円 |
100円 | 1万円 |
110円 | 11,000円 |
出金する際の為替レートが1ドル110円であれば、11,000円も戻ってきます。ところが、1ドルが90円だった場合、9,000円しか戻ってきません。
ドル口座を選んだ場合は入金・出金額が同額でも、為替レートの変動次第で損失を被るケースもあります。
出金時の為替レートが入金時よりも不利になっていれば、出金したくてもできないことになりかねません。
ドル口座を選んだ方が、長期的にドル高円安が進むので利益が多くなる確信がない限り、JPY口座を選ぶのをおすすめします。
5.複数のプラットフォームがある場合はMT4から慣れる
一部の海外FX業者では、MT4だけでなくMT5やcTraderなど他の取引プラットフォームのデモ口座も提供しています。
ただ、これからデモ口座で取引をするのであればMT4をおすすめします。
なぜなら、3つの取引プラットフォームのうち、MT5やcTraderは対応していないFX業者も多くあるからです。
これから海外FXでの取引を検討している方は、まずMT4のデモ口座で使い心地を確かめてみましょう。
MT4のデモ口座を利用するメリット

これからMT4で取引を始めたいと考えている方がデモ口座を開設すれば、以下のようなメリットがあります。
1.MT4の操作に慣れられる
2.無料でトレード経験を積める
3.FX業者の取引条件を確かめられる
それぞれのメリットについて見ていきましょう。
1.MT4の操作に慣れられる
海外FXを初めて利用する方が注意しなければならない点は、操作ミスによる損失を防ぐこと。
トレード技術が足りなくて損失を被るならまだ納得がいくかもしれません。しかし、操作ミスが原因で損失を被るのはもったいないです。
デモ口座を開設すれば、無料でMT4の操作に慣れられます。
特にMT4を使った投資経験のない初心者は、以下のような悩みを解決できます。
・トレードやチャートなどの機能をどこから利用すれば良いのかわからない
・トレードする際の操作を間違える
・チャート分析の方法がわからない
誤操作により損失を被るリスクも減らせるので、不安な方はデモ口座を利用しましょう。
2.無料でトレード経験を積める
MT4のデモ口座を利用すれば、無料でトレード経験を積めます。
何回負けても、実資金を失うことはないので、損失を恐れる必要はありません。
また、新しい手法の検証をしたい方もノーリスクで、良い成績を出せるか確かめられます。
特に、手法が確率していない方は、いきなりリアル口座で取引を始めると、大きな損失を抱える可能性が高いです。
デモ口座でトレードを行うことで、無駄な損失を減らせます。
3.FX業者の取引条件を確かめられる
デモ口座を使う場合もレバレッジや操作性などはリアル口座と同じように利用できるので、以下の内容について確認できます。
・口座毎のスプレッドの広さ
・ポジション保有に必要な証拠金
・どのくらい損益が発生するのか
特に重要なのは取引ロットと値幅による変わる損益です。
というのも、1ロット取引した時に何pips動いたらどのくらいの損益が発生するのか理解できていない初心者も多くいるからです。
デモ口座を利用すれば、取引ロットと値幅でどのくらい損益が発生するのか、把握できるようになります。
そのため、資金量に見合ったロットで取引ができるようになり、大きな損失を被るリスクを減らせます。
MT4のデモ口座を使う際の注意点

MT4のデモ口座を使えば、初心者でも多くの利益を狙えるかもしれないと考える方もいるでしょう。
しかし、以下の点には注意しましょう。
1.メンタルは鍛えられない
2.スプレッドや約定力はリアル口座と違う
3.使用期限を過ぎると使えなくなるデモ口座もある
FXで利益を得るためには、これらの注意点を必ず把握しておかなければなりません。順番に詳しく解説します。
1.メンタルは鍛えられない
デモ口座を利用すれば、MT4の操作に慣れたり取引の練習をしたりできます。
しかし、デモ口座で取引をするだけでは、トレードする際のメンタルまでは鍛えられません。
なぜなら、デモ口座のお金が仮想資金である以上、損をしても痛くないと感じるからです。
例えば、デモ口座とリアル口座では大きなロットでの取引や損切りをする際の感情がまったく異なります。
デモ口座の場合 | リアル口座の場合 | |
大きなロットでの取引 | 損をしてもお金を失うわけはないので、大きなロットで取引しよう | 損をしたら怖いから大きなロットで取引するのは怖いな |
損切り | お金は失わないので冷静に損切りできる | 損切りしたらお金を失うので怖くてできない |
お金を失う心配がない状況では、大きなロットでの取引や損切りを躊躇なくできる方は多くいます。
しかし、人間にはプロスペクト理論と呼ばれる「損をしたくない」心理がすり込まれているので、デモ口座と同じように取引するのは困難です。
そのため、感情面については、実際にお金を入金して取引しなければ身につきません。
トレードで利益を得たいのであれば、いずれリアル口座での取引を行う必要があります。
2.スプレッドや約定力はリアル口座と違う
実はデモ口座とリアル口座では、トレーダーの混雑状況が異なるため、スプレッドや約定力などの取引環境が違います。
デモ口座での取引は市場のデータと接続されないので確実に約定しやすい一方で、リアル口座では、スリッページなどが発生するリスクも高くなります。
そのため、デモ口座で検証したら大きな利益だったのに、リアル口座で取引したら大幅な損失額を抱えるケースも珍しくありません。
デモ口座で検証を行う場合は、あくまでも参考程度の成績と考えておきましょう。
3.使用期限を過ぎると使えなくなるデモ口座もある
多くのFX業者では、デモ口座に期限が設定されています。
以下の表は海外FX5社と国内FX2社におけるデモ口座の使用期限です。
FX業者 | 使用期限 |
IronFXとは | 無制限 |
XM | 無制限(最後のログインから90日経過で削除) |
GEMFOREX | 開設した日から180日 |
Titan FX | MT4の場合は開設した日から30日※ |
BigBoss | 無制限(最後のログインから1年経過で削除) |
FXTF | 無制限(最後のログインから30日経過で削除) |
楽天証券 | 開設した日から30日(ログインするたびに約1ヵ月期限が延長) |
※リアル口座開設済みの場合、設定すれば無制限に利用できる
期限を設けていないFX業者であっても、ログインをしなかった場合は、一定の期間経過後にデモ口座が削除されます。
ただし、削除されても再びデモ口座を新たに申し込めば、ずっとデモトレードが利用可能です。
とはいえ、削除されるたびにまたデモ口座を申し込むのは面倒なので、使用期限がないFX業者で口座を開設しましょう。
デモ口座が利用できるおすすめの海外FX業者はIronFX
ここからはデモ口座が利用できるおすすめの海外FX業者IronFXを紹介します!
いずれのFX業者もデモ口座の使用期限が長めに設定されており「レバレッジが高い」「ボーナスキャンペーンを開催している」などメリットがあります。
それぞれのFX業者のメリットや特徴について順番に見ていきましょう。

IronFXは、2010年にキプロスでサービスを開始して以来、トレーダーに人気の高い海外FX業者です。
そして、日本人トレーダーについては、バミューダ共和国を拠点にサービスを提供しています。
FX業者名 | IronFXとは |
最大レバレッジ | 1000倍 |
開設できるデモ口座 | 変動スプレッド口座 STP/ECN Absolute Zero口座 |
デモ口座の有効期限 | 無期限 |
ボーナスキャンペーン | 100%無制限シェアリングボーナス 40%パワーボーナス(最大4,000ドル) 20%アイアンボーナス(最大2,000ドル) |
日本語サポートの営業時間 | 14:00〜翌日1:00 |
IronFXでは、変動スプレッド口座とSTP/ECN Absolute Zero口座の2つをデモ口座として利用できます。
ボーナスやレバレッジの高さを重視するなら変動スプレッド口座、約定力やスプレッドの狭さを優先するならSTP/ECN Absolute Zero口座を利用しましょう。
デモ口座の有効期限は無期限なので、一定期間取引しなくてもすぐに再開できます。
また、IronFXの魅力の1つがボーナスキャンペーンの豊富さです。
なお、資金の少ない方には、入金額1万円から対象の20%アイアンボーナスをおすすめします。
仮に3万円を入金した場合、20%にあたる6,000円分のボーナスを受け取れるので、36,000円の証拠金から取引を始められます。
口座の開設も簡単にできるので、ぜひデモ口座を利用してみてください。
IronFXのデモ口座はこちらから!
まとめ:初心者はMT4のデモ口座でトレードの練習をしよう

MT4のデモ口座を開設すれば、無料で操作に慣れるだけでなくトレードの練習もできます。
そのため、これからMT4を使いたい方や海外FX業者での取引に興味がある方は、デモ口座で練習しましょう。
ただし、デモ口座とはいえ、適当にトレードするのはおすすめできません。
リアル口座の条件に近い環境で取引するために、設定する入金額を多くしすぎたりロットを上げすぎたりしないようにしましょう。
