米国株式市場は昨日上昇して終了したが、反落は続いている

昨日の米ドルインデックスは、昨日の一部の通貨に対する米ドル高を反映して上昇した。

FRB が金融政策に対してより積極的でタカ派的なスタンスを追求するという市場の期待が存在し、FRB の金利発表が水曜日に迫っているため、それが強まる可能性がある。

市場のセンチメントは米ドルを上昇させているようだが、米国株式市場は、依然として売りの姿勢のままだ。今日は1月の消費者信頼感指数の発表があるが、この指標は下がると予想され、もしそうなれば、米国の平均的な消費者が米国経済に対して楽観的でないことを意味するため、米ドル安になる可能性がある。ウクライナをめぐる対立と、FRBの利上げを控えた成長株への圧力により、投資家はリスクオフモードに陥っているようだ。

ポンドは下落を続けている

ポンドは対米ドルだけでなく、対ユーロ、対円でも下落しているようで、市場全体のポンド安を示唆している。

ポンドについては、ジョンソン英首相が議会で嘘をついたという疑惑を受け、職を賭けて戦っていることから、英国の政治情勢が依然として不安定であることに留意する必要がある。

市場はBOEによる利上げの可能性を織り込み続けており、そうしたシナリオがポンドを支える可能性がある。金融関連の発表としては、1月のCBIの鉱工業受注動向の発表に注目したい。この指標が12月を下回った場合、受注量の縮小を予想する製造業者が増えることを意味し、ポンドが下落する可能性がある。

本日のその他の注目点

ユーロは、4月のドイツ製造業PMIの予想外の上昇により、米ドルに対して一時的に上昇した。本日は、1月のドイツIfo指標の発表に注目したい。現状判断指標は悪化を反映してやや低下し、期待指数はドイツ経済の見通しが改善していることを意味する上昇に転じると予想される。実際の数値がそれぞれの予想と一致した場合、全体的な情勢が進展していないように見えるため、ユーロが下落する可能性がある。ラガルドECB総裁がインフレ圧力が年内に下落するとの見通しを改めて示したことが、ECBの優先事項がインフレ圧力ではなく、ユーロ圏経済の成長部門にあることを示唆している可能性があることに注意しなければならない。ユーロのファンダメンタルズについては、ウクライナとロシアとの緊張関係が注目される。緊張緩和のための努力は失敗したようであり、緊張がさらに高まった場合、ユーロ圏の経済見通しが圧迫され、ユーロが下落する可能性がある。

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