新たなブレグジット協定の可能性がポンドをサポート

ポンドは昨日、ファンダメンタルズレベルでサポートを見つけ、先週の最後の2日間の下げの動きを逆転させた。予想通り、スナック英首相とフォンデルライエンEU議長が、北アイルランドの貿易協定に関するブレグジット協定で決定的な突破口を開くことに成功した。スナック英国首相が呼んだ「ウィンザーフレームワーク」は、北アイルランドと英国間の貿易障壁の引き下げ、欧州司法裁判所の監視は継続、北アイルランドは新しいEU法に対する「拒否権」、主要課税ルールは改正されることになるが、ここでは北アイルの連邦党（DUP）が重要な役割を担って、まだ協定承認は保留されている状態だ。

全体として、この協定は支持を得ているようで、英国のEUとの貿易取り決めの簡素化を強調する傾向にあり、その結果、ポンドを支持したが、一般的に英国の資産にも何らかの支援を提供するだろう。大西洋の向こう側では、米ドルは通貨に対して下落し、1月のコアPCE価格指数の成長率が上昇したため、金曜日の急上昇の後、実質的に下方修正された。耐久財受注が予想以上に減少し、米国企業の米国経済への投資意欲が減退したことが米ドル安につながるだろう。金価格は米ドル安に乗じて小幅上昇し、米国株式市場は上昇し、市場心理が改善したことを示している。

太平洋地域では、1月の鉱工業生産速報値が予想を上回り、5月以来の大幅な落ち込みとなり、日本経済の先行きに懸念が生じました。

オーストラリアでは、経常収支が改善し、オーストラリア経済が国際決済システムの恩恵を受けたことを示唆する一方、小売売上高の伸び率が予想以上に加速し、オーストラリアの平均的な消費者がより多く消費する意思と能力があることを示唆したことに注目したい。

その他の注目材料

本日の欧州時間では、トルコ、スウェーデン、フランス、スイスの第4四半期GDPの発表、フランスの2月消費者物価指数速報値、スイスの同月KOF指数の発表に注目する。BOEのマン氏とピル氏の発言が予定されているため、ポンド投資家は注意が必要だ。米国時間では、カナダの第4四半期GDPの発表に注目。また、米国の2月消費者信頼感指数の発表、APIの週間原油在庫の発表に原油投資家が注目するだろう。シカゴ連銀のグールスビー総裁のスピーチに注目したい。アジア時間には、オーストラリアから第4四半期のGDP、中国から2月のNBSとCaixinの製造業PMI、金融面では日銀の中川審議委員によるスピーチに注目したい。