金曜日に米ドルは他の通貨に対して上昇を続け、特に日本円に対しては、景気下落とインフレに関するファンダメンタルズの懸念が、米ドルへの安全な逃避先としての流入を続けている。 しかし、今日の市場前時間帯に米国株式市場が上昇したことから、米ドルの下げが修正されたことは、市場心理のわずかな改善を意味すると思われる。しかし、投資家は、米国のファンダメンタルズを理解する必要があり、インフレの下落や米国のデフォルトの可能性といった懸念が高い。
トルコの大統領選挙の第1回投票で、エルドアン氏が50%を割り込み、決選投票が必要となったが、現大統領は惜しくも敗れたようで、 通貨ペア市場ではトルコリラが米ドルに対して史上最安値を更新した。
その他の注目材料
本日の欧州では、スウェーデンの4月消費者物価指数とノルウェーの4月貿易統計、ユーロ圏の3月鉱工業生産が発表される予定だ。米国では、カナダから4月の住宅着工件数と3月の卸売業、米国から5月のニューヨーク連銀製造業景況指数が発表される予定だ。
明日のアジア市場では、オーストラリアの5月の消費者景況感、RBAの5月の議事録、中国の4月の鉱工業生産と小売売上高成長率の発表が予定されているため、注意が必要だ。
今週の指数発表:
火曜日:英国の3月雇用統計、ユーロ圏の第1四半期GDP第2次予測、ドイツの5月ZEW指標、米国の4月小売売上高、カナダの消費者物価指数、米国の4月鉱工業生産が発表される。 水曜日:日本の第1四半期GDP速報値、オーストラリアの第1四半期賃金物価指数の発表がある。 木曜日:日本の4月の貿易統計とオーストラリアの同月の雇用統計が発表される。米国では、5月の週間新規失業保険申請件数と景気指数の発表がある。 金曜日:ニュージーランドの貿易統計と日本の消費者物価指数(いずれも4月分)の発表に注目し、米国時間にはカナダの3月分の貿易統計に注目する。
AUD/USD 4時間チャート

Support: 0.6640 (S1), 0.6575 (S2), 0.6490 (S3)
Resistance: 0.6700 (R1), 0.6790 (R2), 0.6865 (R3)
USD/JPY 4時間チャート

Support: 135.15 (S1), 132.85 (S2), 130.50 (S3)
Resistance: 137.55 (R1), 140.65 (R2), 142.20 (R3)



この記事に関する一般的な質問やコメントがある場合は、次のリサーチチームに直接メールを送信してください。research_team@ironfx.com
免責事項:
本情報は、投資助言や投資推奨ではなく、マーケティングの一環として提供されています。IronFXは、ここで参照またはリンクされている第三者によって提供されたいかなるデータまたは情報に対しても責任を負いません。