米ドルの支配が続く

ドルは、市場の慎重さが依然として存在し、米国通貨を上昇させているため、下落があったものの、他の通貨に対して高いレベルを維持する傾向があった。ロイター通信は、鈴木財務相が「通貨は安定的に動くことが重要であり、急激で一方的な動きは好ましくない」と述べたと報じた。日本政府はすでに自国通貨を守るために市場介入を行ったが、その効果はすぐに消え、日本円は対米ドルで再び記録的な低水準に落ち込んだことに注意する必要がある。

日本が再び市場介入を行う場合、その規模を拡大して市場への「衝撃と畏怖」の効果を高めようとするかもしれないが、円安の根源は日銀の超緩い金融政策設定にあるため、その効果はまたもや短いものになるかもしれない。

また、RBAの金利決定については特別にコメントしたい。RBAは利上げを予定しており、理論的には豪ドルの上昇材料となるが、RBAがハト派的であったり、将来の利上げ規模が小さくなる可能性を示唆した場合には、豪ドル安になるだろう。

本日のその他の注目点:

今日の欧州時間では、スイスの9月の消費者物価指数、トルコの同月の消費者物価指数、ドイツ、ユーロ圏、英国の9月の製造業PMIが発表され、米国時間では、米国とカナダから9月のS&P製造業PMIと9月の米国ISM製造業PMIが発表される。

今週の指数発表：

火曜日：日本から9月の東京都消費者物価指数、オーストラリアの8月の建築認可、RBAの金利決定、8月の米国工場受注水曜日：オーストラリアの9月のサービス業PMI、じぶん銀行9月のサービス業PMI、ニュージーランドのニュージーランド準備銀行の金利決定、フランス、ドイツ、ユーロ圏、英国、米国のS&P PMI、米国9月のISM非製造業PMIとEIA週間原油在庫木曜日：オーストラリアの8月の貿易統計、ドイツの8月の鉱工業受注、スウェーデンの8月のGDP、米国では週間新規失業保険申請件数金曜日：ドイツの8月の鉱工業生産、米国の9月の雇用統計、カナダの9月の雇用統計