昨日は、米国の利回り上昇に支えられ、米ドルは多くの通貨に対して上昇する傾向があった。 市場は、FRBが来週会合を開くことから、金融政策に関してより積極的なタカ派的スタンスをとることを織り込んでいるようである。
将来の利上げに対する市場の懸念は、10年債利回りが1.8740に達し、米ドルの強気を煽る一方で、金と米国株式市場の弱気にも反映されている。 米国の3つの主要株価指数がすべて下落し、特に米国のハイテク部門が弱気になったことは特徴的だ。
本日は、12月の米国建設統計の発表に注目したい。建築許可件数は住宅着工件数と同様に若干の減少が予想されており、実際のレートや数値が予想通りの減少を示した場合、2021年最後の月の米国建設部門の経済活動の縮小を意味するため、米ドルの下落が見られる可能性がある。 市場の弱気な傾向が続けば、本日の決算発表に影を落とすと予想する。
豪ドル、12月雇用統計の発表に注目
豪ドルは米ドルに対して緩和する傾向にあるが、通貨レベルでは、RBAがより自信に満ちたスタンスをとることが予想され、それが豪ドルの上昇につながる可能性が高まっている。 なお、RBAのQEプログラムは現在も継続中で、毎週30億ドル近くを供給しており、次回の会合で見直される可能性がある。
アナリストは、来週発表されるオーストラリアの消費者物価指数に注目する傾向があるが、同銀行は過去に繰り返し、オーストラリアの雇用市場に焦点を当てることを表明している。 木曜日のアジア時間では、オーストラリアの12月の雇用統計の発表に注目が集まるだろう。雇用者数は先月の366.1万人から43.3万人に減少し、失業率は4.5%に下がると予想されている。
雇用統計が下方修正されるにもかかわらず、雇用者数が43.3万人に減少したことは、豪州の雇用市場の引き締めが弱まったことを示唆する可能性があり、一方で失業率の低下は豪ドルトレーダーにとって安心材料になる。市場心理が今後数日間の商品通貨の方向性を決める主な要因となるだろう。
カナダの小売売上高がカナダドルを動かす
US100 Cash デイリーチャート

Support: 14915 (S1), 14600 (S2), 14400 (S3)
Resistance: 15170 (R1), 15415 (R2), 16700 (R3)
AUD/USD 4時間チャート

Support: 0.7170 (S1), 0.7100 (S2), 0.7050 (S3)
Resistance: 0.7230 (R1), 0.7295 (R2), 0.7365 (R3)



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