
【この記事で分かること】
・ミラートレードが違法か否か
・ミラートレードとEAの違い
・初心者が陥りがちなミラートレードを利用するメリット・デメリット
・ミラートレードで利益を出せる人の特徴
これらの内容を詳しく解説します。
海外FXの取引をするなかでミラートレードという言葉を聞いた方は多いと思います。
ミラートレードとは、プロの手法をつかって自動取引するシステムですが、便利すぎるため「違法では?」「本当に簡単にできるの?」と疑問を持つ人も多いのではないでしょうか?
ミラートレードをすれば、忙しい人やFXを始めたばかりの人でも利益を得られる可能性があります。
そこで今回は、ミラートレードが違法かどうかに加えて、利用するメリットとデメリットなども詳しく解説していきます。
最後まで読めば、ミラートレードを用いた取引の有用性が理解できますよ。
ミラートレードではプロの取引を自分の口座にそのまま反映できる

ミラートレードとは、プロの取引手法を鏡に映すように真似して資産運用する自動売買方法です。
ミラートレードにはさまざまなストラテジーが登録されており、自身に合うものを選択して運用します。
そして、ストラテジーとは、プロトレーダーがそれぞれ考えついた売買戦略のことです。ミラートレードがプロの技を真似して運用するといわれているのはこのような背景があります。
ストラテジーには個人トレーダー以外にも、ヘッジファンドやFX業者が提供しているものもあります。
ミラートレードの最大の特徴は、投資初心者でもプロのトレードをそっくり真似して取引できる点です。
【比較表】ミラートレード・コピートレード・EAの違い

FX取引を自動で行うシステムには、ミラートレードの他にコピートレードやEA(エキスパートアドバイザー)も存在します。ミラートレードとは、一体どのような違いがあるのでしょうか。
それぞれの違いを以下の表にまとめてみました。
| EA | ミラートレード | コピートレード | |
| 難易度 | やや難しい (多少の知識が必要) | 簡単 | 簡単 |
| カスタマイズ性 | さまざまなカスタマイズが可能 | バリエーションが少ない | ある程度裁量のレベルが必要 |
| 環境構築の有無 | 海外FX業者によってはVPSサーバーが必要 | 不要 | 不要 |
投資初心者や、難しい設定は避けたいという方には、ミラートレードやコピートレードが最適です。
なぜなら、FX業者が提供するプラットフォーム上で完結するため、特別な環境構築が一切不要だからです。ご自身のパソコンの電源を落としても、24時間システムが自動で取引を続けてくれます。
EAのようにパソコンの電源を落としたり停電したりしてもシステムの稼働が止まる心配はありません。
さらに、ミラートレードは、パラメータ設定をほとんど行う必要がなく、専門家が作成したストラテジー(戦略)を選ぶだけです。EAのようにご自身でEAを見つけてダウンロードやインストール、パラメータの設定を求められないので、手軽に始められます。
ミラートレードのメリットを最大限活かすには、約定速度・スプレッド・信頼性が重要なカギとなります。IronFX ならこれらを兼ね備えており、コピートレード専用口座を開設して、世界中のプロのトレードをコピーが可能です。
ミラートレードに違法性はない!国内・海外FXの規制状況の違い

ミラートレードは日本ではあまりなじみのないサービスのため、違法では?と感じるかもしれないですが、ミラートレードという仕組み自体に違法性はありません。
しかし、サービスを提供するFX業者がどの国の規制下にあるかによって、法律上の扱いや投資家の保護制度が異なります。
国内のFX業者と海外のFX業者、それぞれの規制状況の違いを正しく理解し、安全に利用しましょう。
日本国内のFX業者では投資助言業の許可が必要
日本国内でミラートレードを提供する場合、事業者は金融商品取引法に基づき、財務局への登録が義務付けられています。
なぜなら、利用者の選択したストラテジーに基づいて売買シグナルを配信するサービスは投資助言・代理業に該当するからです。さらに、利用者から資金を預かり、完全に運用を代行する形態の場合は投資運用業の登録も必要です。
これらの登録を受けた国内業者は、顧客の資産を自社の資産と明確に分けて管理する「信託保全」が義務付けられています。信託保全の業者が破綻した場合、顧客の資産が保護されるため、投資家は高い安全性のもとで取引を行うことができます。
海外FX業者なら日本の法律は適用外で問題なし
海外FX業者では日本の法律は適用外のため、国によっては特に制限なくミラートレードを提供できます。
ただし、金融ライセンスを持たない、あるいは信頼性の低いライセンスしか保有していない無登録業者からミラートレードのサービスを勧誘された場合、詐欺のリスクがあるので注意しましょう。
- 「勝率90%」などの取引成績を見せて勧誘し、高額なツールや利用料を請求する
- 有名人の名を騙って「誰でも簡単に儲かる」と錯覚させてLINEグループなどに誘導
このような勧誘を受けた際、少しでも怪しいと感じたら関わらないようにしましょう。
ミラートレードは「勝てない」「儲からない」って本当?
ミラートレードはプロの取引を再現できますが、「選ぶだけで必ず勝てる」わけではありません。利益を出せるかどうかは、戦略選びと資金管理にかかっています。
ここでは、なぜ「勝てない」と言われるのか、その理由と具体的な対策を徹底解説します。
ストラテジー選びと資金管理が利益を左右する
多くのミラートレードプラットフォームでは、各ストラテジーの収益率がランキング形式で表示されます。
しかし、単純に収益率が高いという理由だけでストラテジーを選ぶことは推奨できません。
なぜなら、高い収益の裏に隠れたリスクや再現性のなさを見抜けず、大きな損失につながる恐れがあるからです。
また、最高のストラテジーを選んだとしても、資金管理を怠れば、わずかな失敗で大きな損失を被り、市場から退場することになりかねません。
その理由は、どんな戦略にも必ずある一時的な損失(ドローダウン)に耐えられず、利益が出る前に資金が尽きてしまうからです。
このように、ミラートレードで長く利益を得るためには、優秀なストラテジーを選択しつつ大きな損失を被ることを避ける必要があります。
なぜ勝てない?初心者が陥りがちな5つの失敗パターン
ミラートレードをしているけど、失敗する人はいます。主なパターンを挙げると以下の5つです。
1, 直近の成績だけでストラテジーを選択する
2, 1つのストラテジーに全額を投入する
3, ドローダウンに耐えられずにフォローを解除する
4, リスクを取り過ぎて大きな損失を被る
5, 完全放置で定期的に成績を確認しない
無駄な損失を被らないように事前に失敗パターンを知ってから始めるようにしましょう。
1.直近の成績だけでストラテジーを選択する
1つ目の失敗パターンは直近の成績だけでストラテジーを選択することです。
ミラートレードのプラットフォームでは、短期間で最も高い利益を上げたストラテジーが目立つように表示されることがよくあります。
しかし、直近の成績が良いからといって、将来も利益が保証されるわけではなく、むしろ損するリスクが隠れている可能性があります。
例えば、あるストラテジーが直近1ヶ月で300%の驚異的なリターンを上げていても、は特定の相場状況に戦略が完璧にハマっただけの可能性があることは否定できません。
実際、強い上昇トレンドが続く相場では、大口のロングポジションを持つだけで大きな利益が生まれるでしょう。
しかし、このようなリスクの高い戦略は、相場の状況が少しでも変わると、逆に大きな損失を被ることになります。
直近の成績だけを見てストラテジーを選ぶことは推奨できません。
2.1つのストラテジーに全額を投入する
2つ目の失敗パターンは1つのストラテジーに全額を投入することです。
良いストラテジーを見つけると、最高のパフォーマンスが得られるに違いないと信じて、全額を投入しようとする人もいますが、危険な行為です。
ストラテジーを1本に絞ると、ストラテジーの調子が悪くなったときに多くの損失を被る可能性が高くなります。
トレンド相場のみ、レンジ相場のみなどどちらかの相場環境しか対応できない場合、成績が安定しないでしょう。
3.ドローダウンに耐えられずにフォローを解除する
3つ目の失敗パターンはドローダウンに耐えられずにフォローを解除することです。
ドローダウンとは、資産残高が過去の最大値から、一時的にどのくらい下落したかを示す割合(%)のことです。
どんなに成績の良いストラテジーでもドローダウンの時期は訪れるため、含み損が拡大して不安を感じることは珍しくありません。
しかし、「このストラテジーは本当に大丈夫なのか?」「もっと損失が膨らむ前にやめた方がいいのでは?」という疑念があるからといって、損失が確定するタイミングでフォローを解除してしまわないように注意しましょう。
なぜなら、一時的に調子が悪くてもしばらく経てばパフォーマンスが回復して資産が増えていくストラテジーもあるからです。
また、そもそも戦略よりも感情を優先して判断を行うと、たいてい損失につながります。
感情的な判断を避けるためには、ストラテジーをフォローする前に過去データを確認して、最大ドローダウンがいくらかを確認しましょう。
あらかじめ、下落幅を理解しておくことで、含み損が拡大しても、慌てずにフォローを継続しやすくなります。
4.リスクを取り過ぎて大きな損失を被る
4つ目の失敗パターンはリスクを取り過ぎて大きな損失を被ることです。
ここでいうリスクを取り過ぎるパターンは主に以下の2つがあります。
- 口座全体のレバレッジ設定を高くしすぎる
- ハイリスクなストラテジーを多く選ぶ
口座全体のレバレッジを高く設定し、かつ1回の注文ごとのロット数も大きくした場合、エントリーと逆方向に少し動いただけで、含み損が急激に拡大することがあります。
ポジションを多く持つ戦略でトレードするストラテジーの場合、いつの間にか含み損が膨らむことも珍しくありません。
次に短期的にハイリスク・ハイリターンの取引をするストラテジーは、大きな利益を狙える反面、逆に大きな損失を被ってしまうと、口座の資金のほとんどを失いかねません。
特に複数のストラテジーがいずれもハイリスクなストラテジーの場合、あっという間に大きな損失を被る可能性が高くなります。
5.完全放置で定期的に成績を確認しない
5つ目の失敗パターンは完全放置で定期的に成績を確認しないことです。
ミラートレードは初心者でも簡単な設定で始められますが、フォローするストラテジーを選んだ後は完全に放置でOKと思わないようにしましょう。
どんなに優秀なストラテジーでも、開発者が運用をやめてしまったり、相場の変化に対応できなくなったりして、パフォーマンスが悪化することがあります。
定期的な確認を怠るとパフォーマンス悪化のサインを見逃し、気づいた時には小さな損失が致命傷になりかねません。
このような事態を避けるためには、最低でも週に1回、ポートフォリオ全体の成績を確認しましょう。
成績が振るわなくなったストラテジーが見つかったら、フォローを停止したり、別のストラテジーに入れ替えたりすることで、無駄な損失を未然に防げます。
失敗談から学ぶ!ミラートレードで大損しないためのポイント

ミラートレードで着実に利益を出せる人は、投資の基本を徹底しています。
第一に、ミラートレードは短期的に稼げる方法ではありません。ストラテジーをしっかりと学び、日々の資金管理を徹底し、長い期間をかけて利益を出すものです。
なぜストラテジーの勉強と資金管理がそれほど大事なのか、詳しく解説していきます。
- ストラテジーの分散でリスクを抑える
- 相場急変時には停止も検討する
1.ストラテジーの分散でリスクを抑える
ミラートレードで安定した利益を目指すには、性質の異なる複数のストラテジーに資金を分散させることです。
分散投資によりポートフォリオ全体のリスクの振れ幅を小さくするためには、
各ストラテジーができるだけ異なる値動きをするように組み合わせましょう。
例えば、3つのストラテジーが以下のようにいずれも同じクロス円通貨ペアで、かつ同じ売買方向(買い)に注文が偏っていた場合、危険です。
- ドル円の買い
- ユーロ円の買い
- ポンド円の買い
円高が急激に進行すると、これら3つのポジション全てが同時に大きな含み損となるため、分散した意味が全くなくなってしまいます。
効果的なポートフォリオを組むためには、以下のように意図的に性質をばらすことを意識しましょう。
| 対策 | 具体例 |
| 通貨ペアを分散する: | 逆相関のドルストレート(例: EUR/USD)とクロス円(例: GBP/JPY)を併用する |
| 取引スタイルを分散する | 短期売買のスキャルピングと、長期的なトレンドフォローを併用する |
| ロジックを分散する | トレンドに乗る順張りと、相場の反転を狙う逆張りの両方を狙う |
このように適切な方法でストラテジーを分散させることで、短期間に証拠金を大きく減らすことは少なくなるでしょう。
2.相場急変時には停止も検討する

ミラートレードのストラテジーを稼働させた後、相場が急変した際は、稼働の停止も検討しましょう。
ストラテジーの稼働を停止しなかった場合、大切な資金を失う可能性があります。
特に、以下のようなケースでは、注意が必要です。
- 米国の雇用統計や中央銀行政策金利の発表
- 大きな紛争や金融危機などが起きている
- 明確な理由なく、為替レートが瞬間的に暴落・暴騰している
特に歴史的な変動やパニック相場では、ストラテジーの戦略がしばらくの間機能しなくなる可能性もあります。
日頃から相場のニュースを確認し、悪い予兆を感じた場合は、一時的にミラートレードの停止を検討しましょう。
ミラートレードを利用するメリット4選

ここからは、投資初心者がミラートレードを活用する具体的なメリットについて解説します。
ミラートレードを上手に活用すると、稼ぎやすくなるだけでなく、トレード手法を学ぶツールとして活用できます。
【ミラートレードを利用するメリット4選】
1,プロの戦略でFXトレードができる
2, 感情を排除したトレードができる
3, 仕事中も睡眠中も24時間取引のチャンスを逃さない
4, 複雑な分析は不要のため初心者でも始めやすい
1.プロの戦略でFXトレードができる
ミラートレードでは、プロの戦略でFXトレードができます。
ミラートレードでは業者が用意しているストラテジーから、自分に合ったものを選択します。
チャート分析だけでなく、エントリーポイントの決定、売買決済まで一括で行うため、取引手法を確立していない方でもトレードに取り組みやすいのが魅力です。
2.感情を排除したトレードができる
ミラートレードを使うと、感情を排除したトレードができます。
特にFX取引に慣れていない時は、相場の下落時に損切りができず、結果的に損失が膨らむケースは多々あります。
ミラートレードはプログラムによる運用なので、上記の感情的なトレードをする心配がありません。
さらに、ミラートレードが損切りやエントリーするタイミングを見ながら、トレードを勉強する方法も。
すべて機械任せではなく、ミラートレードのストラテジーを吸収してレベルアップできれば、将来的に自分の力で稼げるトレーダーになれるでしょう。
3.仕事中も睡眠中も24時間取引のチャンスを逃さない
ミラートレードは初期設定が終わると、あとは完全自動で24時間取引してくれます。
仕事をしながらトレードする方は時間が限られていますが、
ミラートレードを使えばいつでも自動で取引してくれるので非常に便利です。特に副業トレーダーにとっては嬉しい機能でしょう。
ただし、ミラートレードといっても100%稼げるとは限りません。利益が出にくいと感じた時は、ストラテジーを再選択しましょう。
4.複雑な分析は不要のため初心者でも始めやすい
ミラートレードは、難しい専門用語やテクニカル分析、ファンダメンタルズ分析などの知識がない初心者でも簡単に始めやすいトレード方法です。
最初に成績の良いストラテジーの見分け方と資金管理の知識を覚えておけば、トレードの知識は後からでも身につけることができます。
知っておくべきミラートレードのデメリット

ミラートレードは自動でプロの取引をしてくれる便利なシステムですが、任せっきりにするとデメリットが生じます。
以下で解説するデメリットを確認し、「ミラートレードといえども、投資の基本をおろそかにしてはいけない」と再認識しましょう。
【ミラートレードのデメリット3選】
1, 継続的に手数料や利用料がかかる
2, 優秀なストラテジーでも100%の利益は保証されない
3, 仕組みを理解できなければトレードスキルは向上しない
1.継続的に手数料や利用料がかかる
ミラートレードでは、取引成績に関わらず手数料や月額利用料が発生することがあります。
| 費用 | 内容 |
| プラットフォームの利用料 | 取引の成績に関わらず、毎月一定額の利用料がかかる |
| 成果報酬 | ・トレーダーの利益の20%〜35%前後を成功報酬として支払う ・負けた場合の支払いはなし |
| スプレッド | 通常の取引手数料(スプレッド)に、サービス利用料が上乗せされていることがある |
利益の一部(20〜35%など)を支払う成果報酬、取引コストに手数料が上乗せされるスプレッドなど、継続的なコストがかかります。
複数のストラテジーを組み合わせるポートフォリオ運用では、これらの費用が積み重なるため、全体の収益に影響を与える点に注意が必要です。
例えば、以下の条件のミラートレードサービスでフォロワーが1ロットの取引を50回取引して、50万円の利益を得た場合に、フォローしたトレーダーが受け取れる収入を計算してみました。
- プラットフォームの月額利用料は30ドル(4,500円と仮定)
- 成果報酬は利益の20%
- スプレッドは通常より0.2pips上乗せ
まず、月額利用料の30ドル(4,500円)は損益に関わらず発生します。成果報酬については、10万円です。
50万円×20%=10万円
取引ごとに上乗せされたスプレッドを計算すると以下の通りです。
1回の取引:0.2pips×1,000円=200円
月間の取引:200円×50回=1万円
それぞれのコストを合計すると、最終的に手元に残る費用は38万5,500円となります。
4,500円+10万円+1万円=11万4,500円
50万円-11万4,500円=38万5,500円
このように、ミラートレードを検討する際は手数料が高すぎないサービスを選ぶことが重要です。
2.優秀なストラテジーでも100%の利益は保証されない

ミラートレードといっても、絶対の利益が約束できるものではありません。
そもそも投資で100%利益を出すのは不可能です。プロトレーダーのストラテジーを利用しても、刻一刻と変化する相場すべてに対応できる訳ではないのです。
初期設定のストラテジーに依存せず、相場によってストラテジーを使い分ける必要があります。
そのためには、自分もトレードスキルを身につけなければなりません。
ストラテジーの選択・利用・停止を上手に判断できるよう、常に勉強し続けましょう。
3.仕組みを理解できなければトレードスキルは向上しない
ミラートレードに依存すると、トレーダー自身のスキルがまったく身につきません。
「プロのやり方で運用できるのだから、知識はいらないのでは?」と思う方もいるでしょう。しかし、長期的に利益を出すにはトレーダー自身がミラートレードの性質を理解しなければなりません。
相場状況に適したストラテジーの選択・複数あるストラテジーの理解・運用の一時停止判断など、あくまでトレーダーがストラテジーを動かす意識が重要です。
全自動で楽して稼げる方法はないと覚えておきましょう。
ストラテジーを選ぶ5つのポイント
ストラテジーは以下のポイントも踏まえて選びましょう。
1, 長期的に成績が安定しているか
2, 最大ドローダウンが20%未満か
3, プロフィットファクターが1.3以上か
4, 利用者数(フォロワー数)が多いか
5, ご自身の投資スタイルと合っているか
それぞれのポイントを解説します。
1.長期的に成績が安定しているか
短期的に成績が良いストラテジーは、たまたま相場状況に戦略が偶然はまったり、単に運が良かった可能性があります。
ストラテジーが長期的に優秀であるかを確認するためには、
最低でも1年以上、できれば複数年にわたって口座が破綻していないか確認する必要があります。
期間が長いほど、上昇トレンド、下落トレンド、レンジ相場など、さまざまな相場でも安定的に利益を増やしていることがわかるため、今後も収益を生むことが期待できるでしょう。
2.最大ドローダウンが20%未満か
ストラテジー確認する際、最大ドローダウンが高すぎないか確認しましょう。理想は20%が目安です。
ドローダウンが20%を超える場合、資産が元の水準に戻るまでにかかる時間が長くなるため、注意が必要です。
例えば、100万円の資金で最大ドローダウンが50%と20%のストラテジーがあると仮定します。
| 最大ドローダウン | 100万円から下落した場合 |
| 50%の場合 | 50万円 |
| 20%の場合 | 20万円 |
最大ドローダウンが50%の場合、失った50万円を取り戻すには、残った50万円の元手で+100%のリターンを上げなければなりません。
仮にストラテジーの平均年利が20%の場合、元の水準に戻るまでに2年半もかかってしまいます。
しかし、最大ドローダウンが20%であれば、損失は20万円に留まり、回復に必要なリターンは+25%で済みます。
したがって、ストラテジーの平均年利が20%のケースでは、1年ちょっとで元の水準に回復するでしょう。
最大ドローダウンが20%未満のストラテジーを選ぶことで、万が一大きな下落が起きても、すぐに資産を回復しやすくなります。
3.プロフィットファクターが1.3以上か
安定したストラテジーはプロフィットファクター(PF)が概ね1.3以上の傾向があります。
プロフィットファクターとは、その戦略がどれだけ効率的に利益を上げているかを示す収益効率の指標のことで、以下の式で計算可能です。
総利益÷総損失=プロフィットファクター
プロフィットファクターが1.0の場合は、利益と損失が同額で、手数料を含めると損益はわずかにマイナスとなります。
しかし、プロフィットファクターが1.3以上あれば、
損失額に対して1.3倍の利益を上げている計算になるので、取引回数を重ねるほど安定的に利益を増やせるストラテジーであることがわかります。
逆にプロフィットファクターが0.5のストラテジーは、総利益が総損失の半分しかないことを意味するのでおすすめできません。
例えば1万円の損失を取り戻すためには、2万円分の利益を上げなければならないので、勝率が高い手法でなければ、長期間の運用は難しいでしょう。
4.利用者数(フォロワー数)が多いか
利用者数(フォロワー数)を見れば、そのストラテジーが他のトレーダーから指示されているか概ねわかります。
フォローする側のトレーダーは常に結果を求めているため、
成果が出ていないストラテジーは、たとえ一時的にフォローされても、すぐにフォローを外されてしまいます。
よって、公開から時間が経っているにも関わらずフォロワーが少ない、あるいは減少傾向にあるストラテジーは、すでに多くのトレーダーから見込みなしと判断された可能性があるので注意が必要です。
一方で、公開されてから日が浅いストラテジーは、フォロワーが少なくても必ずしも信頼性が低いわけではありません。
ただし、本当に優れたストラテジーであれば、時間が経つにつれて結果を出し、自然とフォロワーが増えていくので、他のトレーダーたちがフォローするか見極めてからでも十分利益を得られるチャンスはあります。
5.ご自身の投資スタイルと合っているか
優秀なストラテジーでも、ご自身の性格とミスマッチなものを選んでしまうと、失敗する原因となるので、ご自身の投資スタイルと合っているか確認しましょう。
その際、重要な点は以下の2つです。
- リスク許容度を確認する
- 狼狽売りを避けるため
まずは、ご自身のリスク許容度(資産がいくらまでの減少なら冷静でいられるか)を確認しましょう。
安定志向の人は、最大ドローダウンが大きいハイリスクな戦略を選ぶべきではありません。
ストラテジーでは想定内の下落であっても、リスク許容度を超えていれば、ストレスから冷静な判断ができなくなります。
また、感情的な狼狽売りを防ぐ目的もあります。
スタイルが合わない戦略だと、一時的な不調ですら耐えられません。「これ以上損をしたくない」という恐怖心から、最悪のタイミングでフォローを解除してしまうリスクがあります。
長期的に継続できる投資スタイルのストラテジーを選ぶことで、感情的に判断して損する事態を避けましょう。
【初心者でも安心!】ミラートレードの始め方・やり方
ここからはミラートレードの始め方ややり方を解説します。なお、ここでは、IronFXでのミラートレードの始め方を紹介しますが、FX業者によっては若干手順が異なることがあります。
STEP1:ミラートレード対応の海外FX業者で口座開設
STEP2:運用資金を入金する
STEP3:プラットフォームでストラテジーフォロワー口座を開設
STEP4:口座をアクティベートする
順番に見ていきましょう。
STEP1:ミラートレード対応の海外FX業者で口座開設
まずは、ご自身の口座を開設しましょう。
海外FX業者の公式サイトから、お名前やご住所など、いくつかの簡単な情報を入力するだけです。
IronFXなら最短5分で申し込みが完了します。その後、運転免許証などの本人確認書類をアップロードします。審査は早ければ当日、遅くても数日以内に完了します。
STEP2:運用資金を入金する
続いて、口座に運用資金を入金しましょう。IronFXでは、クレジットカード/デビットカード、銀行送金、海外送金、オンラインウォレット、仮想通貨での送金に対応しています。
STEP3:プラットフォームでストラテジーフォロワー口座を開設
入金が口座に反映されたらストラテジーフォロワー用の口座を開設します。ダッシュボードのTraderCopierをクリックしたら、ストラテジーフォロワーを選択しましょう。
戦略一覧が表示されるので、フォローしたい戦略のプロフィールを押します。
フォロワーしたいトレーダーのコピーボタンをクリックして、内容を確認したら口座開設ボタンを押します。
STEP4:口座をアクティベートする
口座開設の成功画面が表示されたら、ダッシュボードをクリックして、開設した口座のアクティベートボタンを押しましょう。
進行中のポジションを市場価格でコピー、新規ポジションを待機のいずれかを選択して、アクティベートボタンを押します。
コピートレードの一時停止やフォロワーの登録解除はダッシュボードから設定可能です。
当サイトがおすすめする海外FX業者を紹介

ここからは、当サイトがおすすめする海外FX業者「IronFX」を紹介します。
IronFXは入金ボーナスが豊富で、クッション機能があるボーナスもある海外FX業者です。
入金ボーナスをフル活用しつつ、ハイレバレッジの取引をするトレーダーにおすすめです。
また、IronFXでは最大200倍のレバレッジでミラートレードができます。
ミラートレードやEAで使ったストラテジーを学び、自力で取引して利益を出せるような人にとっては、挑戦しがいのある海外FX業者といえるのではないでしょうか。
まとめ
【今回のまとめ】
・ミラートレード自体は違法ではないものの、取扱業者の信用性には注意が必要
・ミラートレードは全自動で取引してくれる便利なシステムだが、依存しすぎは禁物
・ミラートレードで利益を出せる人は、勉強と資金管理を徹底している
・ミラートレードとEAの違いは、カスタマイズや環境構築に知識が必要かどうかである
今回は、ミラートレードが違法かどうかに加えて、利用するメリットとデメリットなども詳しく解説しました。
ミラートレードは、相場の動きを直接読むスキルが十分でない方にも、プロの戦略を活用できる魅力的な手法です。
しかし、ただ機能があるだけでは力を発揮しません。取引を実行する場として選ぶブローカーの条件が、利益に直結します。
IronFXは、信頼性・約定力・取引コストをの点で、ミラートレードを安心して活用できる環境を提供しています。
IronFXのメリットや口座開設方法の詳細については、こちらの記事で分かりやすく解説していますので、ぜひ参考にしてください。